「親を捨てた」人たちが増えているらしい・・・
家族を大事にしなくなった人が増えたのかと思ったんですが、どうやらそうじゃないみたいでこれからどんどん増えていきそうな感じの記事がありました。

貯えのない親を稼ぎがそう多くない子供が見捨てるのは、果たして「非情」なのかどうか・・・それを考えさせられる記事でした。
生活保護における老人の割合が増えてきていることから分かるように、今の高齢者はお金を持っている人とそうじゃない人の格差がかなり大きいです。
昔は親にお金がなくても子供が老親の世話をするというのが当たり前でしたが、今の時代そちらの方が少数派。
300人にアンケートした結果74人しか親の世話を見ると回答していないことから分かるように介護をしたいと思う人の方が少ないのが現状です。
私も物理的な距離が離れているのもありますが、たぶん本格的に親が動けなくなったら介護施設に入ってもらうことになると思うのでこのアンケートで言う「世話をしない」方に入ることになります。
昔は長男の嫁さんが義理の両親の世話をするという風習がありましたが、婚活記事で普通の男性の定義で「長男ではない」というのがあるのでわかるように女性側からするとそういうのは避けたいんでしょうね。(まあ、当然だと思いますが・・・
そうなると必然的にお金の話になって両親の貯えがあるなら問題ないんでしょうが、そうじゃないなら子どもがいつまで続くかわからない支援をし続ける必要が出てきます。
税金が上がり、可処分所得が減っている日本ではそれを続けるというのはかなり困難
「一般的な介護施設は年金だけでは賄うのは難しい。親の貯金がなければ、子供が負担するしかありませんが、毎月数万円の出費が何年も続くのは正直苦しい……。
現代は超高齢社会で、たくさんの“老親”がいます。年金未納者の親もいるだろうし、遺族年金が少ない母親もいるでしょう。逆に中年フリーターのような子供にお金がないこともある。
親子共倒れになるぐらいならば、いっそ親を激安の介護施設に送ったり、連絡を断絶して生活保護を促したりするなど、そんな“捨てざるを得ない”子供がいるのも私は納得できます」
超高齢社会が進むなか、激安介護施設は現代版の“姥捨て山”になりつつある。
こうなってしまうのはある意味仕方がないかなと思ってしまいます。
昔と今の違いは?親を捨てる基準
私たちの親世代と40代未満の世代の違いと言えば、単純に兄弟の数とかでしょうか。
単純に兄弟が多ければ負担を分け合えるし、例え親に貯えがなくても分担すれば何とかすることはできるでしょう。
少子化問題に注目されたのが平成元年の「1.57ショック」からで、ちょうど私が産まれた年の出生率が1.57だったことから生まれた言葉だそうです。
いまの出生率は2019年で1.36なそうなのでさらに減少しています。
私は4人兄弟なので最悪もし親が動けなくなったら兄弟4人で分担して負担すればいいやと楽観視していますが、もし一人っ子で、結婚して家族がいた場合、親の面倒を見ていられるかというと・・・正直厳しいと思います。
確かに親には育ててもらった恩はありますが、自分の人生全てを投げ捨ててまで親に尽くしたいかと言われると答えはNO!
よく介護離職なんて言葉がありますが、ああいうのを聞くとなんで仕事を辞めるんだとどうしても思ってしまうんですよね。
親が生きている間は年金が支給されるのでそれで細々とでもなんとか生活ができると思いますが、親が亡くなったらその年金すらなくなってしまうわけで・・・その後の生活をどう考えているのか、行き当たりばったりなんじゃないかとかどうしても思ってしまいます。
「今後の生活費はどうしよう・・・」
「自分の老後はどうすればいいの・・・」
という状態になるのは仕事を辞めた時点で将来ほぼ確実に起こる事なんですがね・・・
最後のセーフティーネットだと菅総理が胸を張っていた「生活保護」だって、このコロナ禍の状況ですら嘘を言って受けさせないようにしていたことからお察しですし
今の時代、親を捨てるか捨てないかの基準は単純に、「子に稼ぐ力がある」または「親の貯えがある」、「自分の人生を捨ててもいいと思うくらい愛情深い人」くらいじゃないかな?
そうなると物価が上がっていっているのに給料据え置き+増税で可処分所得減のこれからの日本人の生活を考えると「親を捨てる人」が増えるのは当然かなと思いました。
こういう記事を見るとしっかりと貯えていた両親と4人兄弟という恵まれた環境だったことにホントに感謝だなと感じますね。
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